木本桂春

今日(8月19日)も朝早くから高原散歩へ。蓮華温泉手前2㎞の風吹高原登山口へ。4時半、明るくなり始めたので歩く。


5時、背後の栂の木の間に見える朝日岳に陽が射してくる。

朝日岳は越後の大所の人が朝一番に陽のあたる山だったので名が付いた。銀鉱山が開発された頃からの呼称らしい。越中ではその雪形からイブリ岳と呼ばれていたが、明治の三角点設置の時に測量の人夫として雇われた大所の人の言で「点の記」に朝日岳と記載された。

           
尾根上に立つと糸魚川駒ヶ岳の山塊見える。運が良ければ山塊の向うに佐渡島が見えることもある。
           

朝陽が当ってきたので吾の自撮り


足元にはびっしりと露玉を付けた、草が輝いている。
向うの藪では秋の虫の音と春告鳥が鳴く。この鳥は春の入り口から秋の終り近くまで鳴いている。
            

風吹大池の南端、右回りに周回、対岸の樹々が湖面に映る。


小敷池近くから風吹岳へ。
            

風吹岳頂上の東面だけ開け、高妻山と雲の中に戸隠山が見えた。

            
対岸からカラカラと人の澄んだ声が聞こえる。
樹々の上には一筋の雲、秋の天高くを感じる。

            
オオカメノ木の赤い実  

            
足元にはゴゼンタチバナも赤い実


夏の名残の花々。

出会った人は大池探索ツアーの五人と帰りに追い抜いて行った若者一人。

汗が一滴も出ない、涼気と冷気のはざまの静かな山であった。