伊達樹里

7月29日、志賀高原に1泊して30日に岩菅山に登ってきました。

29日午後は、自然探勝路で足慣らし兼翌日の下見。

ヒカリゴケ


タケシマランの実

天気はにわか雨程度でも、強風でゴンドラがストップしていました。それでも夜は車で5分の石の湯でほたるや満天の星をみることができ、猛暑の首都圏を一時忘れる高原の一夜でした。

30日いよいよ登山です。バスの中から、北信五岳はくっきり、後立山がまるで貼ってあるかのように並んでいるのも見えて、感動。


登山口から岩菅山を望む。

雨の後にしては、ぬかるみや水たまりもひどくなくて、道は歩きやすいものの、日差しが強いので水分補給は心がけて入れていきました。お花畑は、ちょうど隙間で、バイケイソウやニッコウキスゲが終わったあと、それでもツリガネニンジン、ホツツジ、ヤナギラン、イチヤクソウ、オトギリソウなどひっそりと咲いていました。


ナナカマド

わずかなぬかるみにも、靴跡などがなくて、人影も見えず、やや緊張。ガレ場でやっと女性2人が下ってくるのに出会いました。私たちとは別の一ノ瀬からのコースを往復するとのこと。上りの途中で男性2人が下ってくるのに会ったとのこと。この日の岩菅山に上ったのは合計6人ということになります。こんないい天気だというのに。


ノッキリ分岐付近から見た山容

頂上直下のガレ場は慎重に通りましたが、帰りの交通への考慮と、この緊張感で、せっせと歩いて、予定よりも早めに登頂できました。群馬県側は、黒雲がかかったままで、回復せず、横手山も頂上は見えません。


山頂で

歩いてきたコースが山頂からよく望まれて、距離が長かったこと、アップダウンの尾根歩きは意外と下り道も多かったのもよくわかりました。ともかく上りの間に雨粒が落ちなかったことに感謝して下っていきました。

ヤナギラン


歩いた道を振り返る

一ノ瀬への分岐を少し過ぎたあたりで・・・テーマパークでもないのに、着ぐるみか・・・青黒い毛むくじゃらが見えました。この道でオコジョやウサギにあったことがあるけど、大きくて120cmから130cmはありそう。
・・・!
とっさに私はUターンして後ろの友人に
「熊みたい!」
と言って分岐へ戻ろうとしました。
友人は、その熊と目が合って、でも熊が引き下がったのを確認したそうです。2人で数十メートル戻ってから、ホイッスルも熊鈴に加えて鳴らし、歌いしゃべってもう一度同じ道を行きなおしました。それから、遭遇することなく帰ってくることができました。

東館山高山植物園内のミズバショウのわきで大きなフンにもお目にかかりました。

熊公がお残しのもの

無事帰ってきてよかった。ゴンドラの山頂駅でも、発哺駅でも、バスの中でも熊目撃を報告しましたが、地元の人はだれも驚かず、それにもまたびっくりでした。

長野電鉄の車窓から、夕日に照らされた戸隠山が、きれいというより、おどろおどろしく異形のものに見えました。