田口計介
 汗血馬について以前報告したが、その後私の資料に加藤九祚先生の著『シルクロード文明の旅』があり、その記述に岩絵の汗血馬があった。是非この岩絵(加藤先生撮影)の馬も紹介します。


アラワンの「汗血馬」の岩面画。フェルガナ盆地(大宛)の東側にあり、考古学者ベルンシュタムは『史記』の汗血馬をあらわすものと考えた。これは岩面画を3週間かかってコピーしたもの。実物の大きさは、雄の場合、耳の間から尾のつけ根まで113センチ、脚先から背中まで93センチ。――加藤九祚『シルクロード文明の旅』