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5月信州・高原散歩 [旅の報告]

木本桂春

信州・霧ヶ峰と美ヶ原高原を訪ねた。霧ヶ峰高原で山小屋経営者でエッセイストであった手塚宗求(1931-2012)の『山をめぐる人と書物』に昭和27年頃の富山の魚津高校・高瀬具康と長野の松本県高校岳部・手塚宗求の交流のことが描かれていた。彼らは当時としては超高校級の岩登りを主体として活動、美ヶ原の烏帽子岩でザイルを結びあい岩登りの訓練をしたことが書かれている。老残の後輩2人で烏帽子岩を確認に行きました。
         
手塚宗求さんの経営された、コロボックリ小屋に寄り、手塚さんの残された著書や山道具のピッケル、ランプ等を見せていただき、当時を偲んできました。
霧ヶ峰はまだニッコウキスゲには早く、ようやく木々が芽吹きだしたところでした。
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車山付近から槍、穂高方面です。
         
翌日、先輩たち高校生が岩登り道具のザイル、カラビナ、ハーケンなどの装備を担ぎ、松本から女鳥羽川を一ノ瀬の林道から烏帽子岩への道を辿りました。
彼らはバス停から1時間で烏帽子岩に着いたそうです。

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1400m付近のスッキリとした針葉樹林と羊歯です。
富山ではこんな光景には出会えません。
         
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今日は2時間半で烏帽子岩の頭に到着。烏帽子の神々が座しています。

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烏帽子の頭から右手下方の烏帽子岩です。
右手に落ち込むガレ場を下り、右の岩稜に取りつくのがルートです。下部から40mザイルで2ピッチ、手ごわいルートです。彼らはここで岩登り訓練を行い、穂高、剱の岩場を駆け巡ったのです。

あの頃の高校生の熱い思いを感じました。
平日の山行は誰にも出会うことなく、静かな山を堪能。
            
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緑の木々の上に槍、穂高が霞みます。
    
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木々の花、足元の花を見ながら、当時の高校生クライマーに思いを馳せながら下山しました。

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Tateharu KITAMURA

信州・美ヶ原高原(約2000万年来のフォッサマグナの大海原に形成された陸塊の残した平原地帯)の初夏の素晴らしさを楽しまれましたね。青梅にて、きたむら たてはる
by Tateharu KITAMURA (2018-05-29 09:47) 

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