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熱風吹く中の戸倉山 [登山報告]

木本桂春

台風12号が北陸に、一滴の雨ももたらせることなく、熱風を残して去っていきました。翌日はフェーン現象で40度近くになるとか。
短時間ならば熱中症に耐える訓練のため、低山の戸倉山へ。糸魚川から姫川沿いを車で走ります。車を揺する南の熱風が吹き、河原の砂を巻き上げています。汗が吹き出します。
取付点・原の館付近はまだ熱風です。白池までは通称ドングリの道を木々の間を潜り抜け、白池も通り越し、この上の角間池に登ります。
      
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ブナ林の中の小さな小屋

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角間池は真夏のオールグリーンです。
風が強いのですが、気温がぐんと下がり30度以下になります。強い風の木々のざわめきと蝉の鳴き声を全身に浴びて、快適です。この夏の暑さで沸騰しそうだった脳味噌、内臓の中を涼やかな風が通り抜けていきます。来てよかった。熱中症など寄りつきもしません。

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頂上から糸駒三山(駒ヶ岳・鬼ヶ面山・鋸山)

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上駒ヶ岳(白馬岳)方面は雲の中

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青い日本海に姫川が合流します。
河口付近に砂塵が巻き上げています。糸魚川の街並みが右手に見えます。糸魚川大火の時もこの南風が影響しました。
 
体も冷えてきたのでかけあしで下山です。
大久保集落から400m下った林道の下方に蓮畑が見えます。

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蓮池
この蓮池のそばに老夫婦が駒ヶ岳を見上げながら住んでいました。
雪の林道をラッセルで登る私たちを見ると「寄ってお茶を飲んでいけ」とよく声をかけられたものです。
ご夫婦が亡くなって17、8年になり、誰もいません。が、蓮は今年も花を咲かせていました。
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