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「伊那谷自然友の会」主催のジオツアー参加報告 [山麓便り]

北村健治

「伊那谷自然友の会」は、「戸台の化石」保存会より1~2年前から伊那谷を丸ごと自然博物館と考えて、天竜川流域・伊那谷(長野県内のみをこう呼ぶ)を舞台として自然のあらゆる分野(基礎的なことから、応用的なことまで)学習しましょうと、始まった活動団体です。

会報「伊那谷の自然」は、連載物・短編・会員の声・活動計画・報告など多彩な記事が満載で、偶数月1日付けで発行されています。表現も小・中学生でも読めるように工夫されています。
ジオツアーは、生物分野と地学分野での各企画観察会が毎年数回以上実施されています。以前は山歩きもたくさんありました。また、各種講座・教室・講演会なども、活動開始後に建設された飯田市美術博物館で、頻繁に行われています。

先日7月22日には、故地磁気学の最先端の研究者による、伊那谷を話題とした真新しい内容のお話で、一般の方々も大勢聴講していました。

7月21日のジオツアーは、「中川村のチバニアン露頭・風穴・陣馬形山からの展望」というテーマで、21名(案内者を含む)が参加しました。

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集合は、中川村国道153号沿いのスーパー「チャオ」従業員駐車場に7時30分、21名(案内者を含む)が参加しました。

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観察地点①:南田島地区の断層崖を抜け林る村道のテフラ露頭。最近話題になっているチバニアンの伊那谷における貴重な露頭の観察。
  
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観察地点②その1:天竜川を東へ渡り、陣馬形山へ登る林道の1000m付近のクロウンモ片麻岩の大露頭観察。
  
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観察地点②その2:露頭の割れ目などに出来た風穴を利用した、養蚕種や日本酒麹菌などの天然貯蔵庫跡の見学。

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観察地点③:陣馬形山1445.3mの頂上からの展望。
伊那谷の活断層地形を見下ろしながら、伊那谷における気流の発生状況なども観察。             

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観察地点④:林道を戻り美里地区の「風三郎神社」前宮に、駐車して、となりの沢沿いに上流へ約30分歩いて、同奥宮(巨岩の割れ目に鎮座)参拝と観察。

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杉木立の中の転石には、びっしりとコケが発生していた。転石のすき間からは、ひんやりとした冷気を感じた。これらも風穴現象である。

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神社名「風三郎神社」も風穴に因んで付けられたものでしょう。都合で一部参加者がここで帰路につきました。

解散は、集合地点に戻り、正午ころ終了、全員無事解散しました。
いずれ、会報に感想や報告記事が掲載されることでしょう。


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