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『駒ヶ岳30座ハンドブック』発刊! あとがきより(1) [会員連絡]

あとがきより。
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 高校卒業までの16 年余りを生活した駒ヶ根、天竜川の西岸に広が
る複合扇状地を西山(中央アルプス)から東へ流れる下る二つの暴れ川の間に駒ヶ根市赤穂があり、その中ほどの西山の裾に我が山家はあって、真東に仙丈ヶ岳を望むことができる。仙丈ヶ岳は左に東(甲斐)駒ヶ岳・鋸岳・釜無山、右に北岳・間ノ岳・農鳥岳と連なり、少し離れて塩見岳・荒川岳・赤石岳へと連なって眺められる。
 今朝も6時過ぎには、日の出前の南アルプスは晩秋の霞の上に稜
線だけがくっきりと見え山容はシルエットになっている。西山を見ると宝剣岳・千畳敷カールに朝日が当たり始めて、東山とはうって変わって見事な錦絵の如くさえきっている。左へ目を移すと池山など空木岳の前山一帯の紅葉に、朝日が次第に当たっていく様子を楽しむことができる。静かな山家の朝の一時である。
 駒ヶ岳ファンクラブ発足当初の会員に向けて作られた、「駒ヶ岳パスポート」(1992 年) には全国の駒ヶ岳15 座が紹介されていたが、本書は、大幅に増大した駒ヶ岳30 座(国土地理院25000 分の一地形図に掲載済み駒ヶ岳18 座、加えること駒ヶ岳ファンクラブの約30年間に調査確認したいわゆる駒ヶ岳12 座)を紹介することができた。
 駒ヶ岳ファンクラブは、間もなく30 年(1989 年発足)を迎える。このファンクラブに入会され、活動に参加され、調査研究に協力された多くの皆様がたの諸々の活動の成果として、素晴らしい大きな記録となった。            
(2017 年立冬 北村健治)
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